広告・プロモーション支援
サンプル事例1
レッドオーシャンにおけるブランディング戦略立案のご支援

クライアント:IT系ベンチャー企業
対象サービス:新規開発中のマッチングアプリ
担当 :ブランディング戦略の立案~
クリエイティブの制作
※本事例はサンプルです。
実在の企業・団体・サービスとは関係ありません。
—背景—
クライアントは受託開発やSES(システム・エンジニアリング・サービス)を行っている、IT系ベンチャー企業です。
今後は自社サービスを展開し、事業を拡大していきたいという経営方針により、
新規事業としてマッチングアプリの開発をスタートすることになりました。
エンジニアが多く在籍している企業のため、開発自体は問題なく進められるものの、
マッチングアプリ市場はレッドオーシャンのため、生き残るサービスにするための戦略が必要でした。
そこで、ブランディングの観点から事業の成長を実現するための戦略立案のご依頼をいただき、
最終的にはプロモーションに必要なクリエイティブの制作まで担当させていただくことになりました。
—ブランディング戦略の立案—
マッチングアプリの市場はすでに成熟しきっており、競合となるアプリがたくさん存在しています。
また、結婚相談所やお見合いパーティなどの類似サービスも数多く、生き残るサービスにするだけでも高いハードルを越えなければなりません。
レッドオーシャンで既存の大手サービスと戦っていくためには、
特定の属性に特化してサービスを提供する、ニッチ戦略をとるのが定石です。
そこで本アプリもリリース当初は競合と被らない層をターゲットにして売り上げ基盤を固め、
その後、マスの獲得・規模の拡大に舵をきるという戦略を立案することにしました。
戦略立案は以下の手順で実施しました。
①競合調査・ターゲット選定
既存のアプリのターゲットユーザーを年齢層と目的の2つの観点で明らかにし、
競合と被らない領域を本アプリのターゲットに設定します。
②サービスの検討
設定したターゲットが抱えているニーズや要望を踏まえ、
ユーザー獲得のために有益なサービスを検討します。
③規模拡大の道筋の検討
事業拡大を実現するためのステップアップの道筋を、
フェーズ2以降で獲得を目指すユーザーのイメージや、新規展開するサービスを具体化しながら検討します。
これらをもとに、次のような戦略を立案しました。
・フェーズ1では、10代の大学生同士の出会いに特化したマッチングアプリとしてサービスを展開します。
特に、大学生活のスタートダッシュ失敗による孤立や、勉強についていけないことによる留年などの改善に貢献することができる、
【学内マッチチング】【専攻マッチング】のサービスを提供します。
・フェーズ2では、ターゲットを大学卒業生にまで広げ、大学生 - 卒業生間のマッチングサービスを展開します。
大学生同士ではカバーしきれない就活のOBOG訪問のアポ獲得や、卒論制作の助言の入手なども本アプリでできるようになります。
・フェーズ3では、ターゲットを全ての人に広げ、あらゆる勉強科目でマッチングできるサービスを展開します。
フェーズ1、フェーズ2で醸成された、勉強について教えあうことができる人と出会えるという利点を活かし、
英会話や資格試験の勉強など、大学以外の学問も含めたマッチングサービスで、成長できる人の出会いを提供することができるようになります。
より詳細な内容は以下のご提案資料をご参照ください。
—広告・プロモーションの実施—
マッチングアプリでは、サービス登録者数もユーザーに選ばれるための大きな指標となっています。
登録者数が少ないアプリはマッチング率が低くなり、「出会い」という価値を提供できなくなってしまうからです。
そこで、リリース前に事前登録者を募集するための広告を打つことに決定しました。
予算の兼ね合いもあり、外部の制作会社に依頼をすることが難しかったため、
広告の企画からクリエイティブの制作まで一人で実行しました。
<事前登録者募集の広告企画>
・広告方法
X(Tiwtter)での広告掲載
→ターゲット属性(出会いを必要としている10代の大学生)が最もよく利用しているためです。
また、広告インサイトの分析による繊細な運用ができるため、広告費の削減も実現できます。
・期間
リリース日の90日前~リリース日前日まで
→可能な限り多く事前登録者を募集したいので、
App Store、Google Payに事前リリースの登録ができる90日前から広告を展開します。
・ターゲット
18-19歳の大学生の男女
→想定している主要顧客は学生生活における孤立や、勉強面での不安を抱えている人ですが
そのほかの大学生も含めて広く受け入れることで、健全な運営を実現します。
・想定予算
約150万円程度
→内訳は以下の通りです。
現在のSNS広告では、1ユーザーにリーチするために0.5円がかかります。
CTR(クリック率)を私のイラスト広告におけるプロフィール遷移率を参考に算出すると~5%程度と推定できます。
そのため、フェーズ1の潜在顧客数15万人に広告をクリックしてもらうためには、
15万人 / 5% の300万人にリーチする必要があります。
よって、想定予算はリーチ単価0.5円 × 目標リーチ数300万人 = 150万円となりました。
<広告クリエイティブアイデアの決定>
・方針
全部で3つのパターンの広告を制作
①アプリの強み【大学生同士のマッチング】を前面にアピールしたもの
②オリジナルサービス【学内マッチング】を前面にアピールしたもの
③オリジナルサービス【専攻マッチング】を前面にアピールしたもの
・ビジュアル
イラストレーションは勉強をしながらアプリを使っている大学生の男女をテーマに制作。
パターン分けは広告内に記載するコピーを変えることで実現します。
→イラストレーションでは、大学生が共感できるシチュエーションである勉強の瞬間を切り出します。
その上で、このマッチングアプリを使っている様子も組み入れることで、
どのような場面でこのアプリが価値を提供できるのか想像できるように仕上げます。
<広告クリエイティブの制作>
上で決定したビジュアルのアイデアをもとに、制作したイラストレーションがこちらです。

【ポイント】
イラストレーションのキーカラーをオレンジ色に設定し、
夕方のシチュエーションを描きました。
アプリのアイコンや画面で用いるキーカラーがオレンジと決まっていたので、
広告イラストレーションでも同じ色を使うことで統一感を出し、
見やすいビジュアルを実現しました。
(アプリのアイコンや画面のイメージは、提案書表紙に記載したイラストをご参照ください)
完成したキービジュアルをもとに、実際の広告デザインに落とし込んだものが、以下の3つです。

①アプリの強み【大学生同士のマッチング】を
前面にアピールした広告デザイン

②オリジナルサービス【学内マッチング】を
前面にアピールした広告
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③オリジナルサービス【専攻マッチング】を
前面にアピールした広告
これら3つの広告デザインを活用してXでの広告を実施し、マッチングアプリのスタートダッシュを成功に導きました。